治りやすい円形脱毛症・治りにくい円形脱毛症

shiraga

ハゲの悩みを抱えて病院を訪れる患者の中で、最も多いのは円形脱毛症である。割合でいうなら、ほぼ70%を占める。

円形脱毛症は、ある日突然、頭の毛の一部が抜け、10円玉大のハゲが1つないし2~3個できて、場合によってはそれが次第に拡大し、ついには頭全体に及ぶこと(全頭脱毛症)すらある。

こわい存在なのである。

同じ円形脱毛症でも、タイプによって治りやすいものと非常に治療困難なものとがある。

最も治りやすいのは、ごくありふれた「普通型」で、放っておいても、気づいてから約6ヵ月で自然に治る場合も多い。

普通型の特徴は、「本人あるいは近親者に低血圧の傾向」があり、「ハゲの周囲の毛を引っ張ってみるとたやすく抜ける」が、「少しはなれたマユ毛やマツ毛など、頭髪以外の毛まではハゲない」ことなどがあげられる。

たやすく抜ける毛は、萎縮毛(屍毛)とよばれ、円形脱毛症の病毛の特徴である。

また、一つ一つのハゲの大きさは、10円玉大からせいぜいソラ豆大のサイズで、数も1個ないし2~3個。みるみる広がっていくこともない。

以上のような特徴を備えた普通型の円形脱毛症なら治りやすい。1個なら放置しても6~7ヵ月で治ることが多く、はやめに何らかの処置をすれば3~4ヵ月で治るので、そう心配はいらない。

一方、治りにくい円形脱毛症とは、頭髪の生えぎわにハゲができて、「ハゲが明らかに円形または楕円形ではなく、不規則な形で広がっていったり」「脱毛がマユ毛やマツ毛などあちこちに飛び火して行く」タイプのものである。

この種のタイプは、アトピー体質(一種のアレルギー体質)が原因だったり、根底に他の合併症があるケースが多いので、まずそちらの治療を優先すべきだ。

ただし、普通型か否かは、初期には素人にはなかなか判断がつきにくいので、皮膚科の専門医の診断をなるべくはやめに受けることをお勧めする。

(続く)

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