人工植毛にある驚くべき害

shiraga

人工の毛髪を、1本1本頭皮に植え込んで若ハゲをカバーするという人工植毛。

技術が未熟だった1979年頃は、抜こうとした場合なかなか抜きとることができず、無理やり抜きとろうとしたために、一部が皮膚の中に取り残され、「頭皮が化膿してしまった」「植毛した部位がはれて黒ずみ、みにくい跡が残ってしまった」などという苦情が相次いだため、FDA(アメリカ食品医薬品局)が警告。日本でも「人工植毛被害を考える会」が結成されて、社会問題化してしまったことがある。

その後、技術改良がほどこされ、現在使用されているのは、太さ約0.1ミリ程度のポリエステル人工毛。これは、人工血管などに使用される樹脂と同質の物である。

これを長さ約10センチ程度の植毛針で、1本1本頭皮に植えて行くワケだが、人工毛1本200円を、平均すると2000本から3000本は植えるというから、軽視できない金額となる。

植える場所は植えてもスーツと抜けてしまう毛穴を避ける。

毛穴をのぞく頭皮の中に、6~7ミリの深さで埋め込んで行くワケだが、頭皮に差し込まれる部分は、「a」型に工夫して作られている。この形状だと、繊維組織がからみ合って、頭皮に定着するからである。

さらに、交差している部分、電子融着によって、120グラム以上の力で引っぱらないと抜けない仕組みになっている。これは、人間の普通の毛髪より強い固着力である。

しかし、人体は、異物が体内に入り込むと、それを異物として認識し拒絶して、排除しようとする異物反応、専門的にいうとエルミネーション現象を持っている。

だから、何年かのちには押し出され排せつされる宿命にある。そのたびに、また植えてやらなければならない。

また、頭の表皮部の細胞が人工毛を取り囲み、表皮の内側にある真皮内に入り込もうとするため、生えぎわが凹んでくるのも難点。

現在の人工毛は、抜こうと思えば確実に取りのぞくことができるので、昔のような危険性はのぞかれたが、人体の異物反応には100%は対応できていないというのが実状。

医学的見地から考えて、現時点では、私は慎重論をとりたい。

(続く)

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