フケに対する3つの見方と危険信号

shiraga

皆さんの中にもし、「シャンプーをするとフケが出るから、あまりシャンプーをしない方がいい」と信じ込んでる人がいるとしたら、その人はたいへんな思い違いをしていることになる。

若ハゲの兆候として、かゆみを伴った大量のフケが出るという傾向はたしかに見受けられるが、だからといって、「シャンプー」→「フケ」→「若ハゲ」という連想をされたのでは、シャンプーには、至極迷惑な話である。

ちょっとでもフケの知識のある人なら「そんなバカな……」と、一笑に付すような連想法だが、そのような思い違いをしている人がいるのは事実なのである。

そのような人のためにもまず、フケが発生するメカニズムを説明しておこう。

そもそもフケというのは、頭皮の表面層が死んで、角質化したもの(角質細胞)が剥がれ落ちたアカである。

その表面層は、健康な人の場合で、約4週間のサイクルで生死をくり返す。それが、新陳代謝というものである。

だから、フケが出るというのは、頭皮表面の新陳代謝がノーマルにくり返されていることの証明ともいえる。

たしかに、洋服の肩などに点在しているさまを見受けると、あまり気持ちのいいものではないが、フケを、あまり毛嫌いすることもなかろう。

さて、シャンプーの役割だが、シャンプーの受けもつ重要な使命のひとつに、そのフケを頭皮から洗い流すことがあげられよう。フケを流して頭皮を清潔にしてくれるのである。

何日間も洗わなければ、それだけ多くのフケを洗い落とすことになる。

ということは、「シャンプーをするとフケが出る」ではなく、「シャンプーを励行するとフヶが洗い流されて目立だなくなる」のが事実。

つまり、最初の言い分を訂正すれば、「シャンプーをすると、自然に出たフケを洗い落としてくれるから、シャンプーはなるべく励行したほうがいい」ということになる。

ところがである、シャンプーは励行しているのに、フケが目立って仕方ない人もいる。これはおかしい。不自然である。そしてその不自然さにはワケがある。

・シャンプーをきれいに洗い流していない

これは原因がハッキリしている。せっかくフケをとってくれるシャンプー剤をきちんと洗い流していないのだから、翌朝、自然に落ちてくるフケに、頭皮に残ったフケが混じって落ちてくるだけの話。洗髪を完全にすれば解決することである。

・シャンプー剤が合わない

刺激の強い、石油基剤のシャンプー(ABS、LAS、ASなどの界面活性剤が入っている)のなかでも安価な粗悪品を長い間使っていると、頭皮の表皮層がかぶれをおこして、その寿命を縮めてしまい、大量のフケの発生につながるというケースがある。

その対策としては、植物性オイルが主成分のシャンプーに切りかえることである。

さらにPH(酸度を表わす基準。1~14に分かれ、7.0が中性)が人体に近い弱酸性(5.0~6.5)のシャンプーが望ましい。

他に原因がない限り、みるみるフケが減ってくるはずである。それでもフケが出てくる場合がある。それが、「若ハゲの前兆としてのフケ」である。

この場合、「洗髪を完全にする」「自分に合ったシャソプーにかえる」という程度ですむほど、事は簡単ではない。いくらシャンプーが完全でも、次から次に出てくる。「なぜフケが出てくるのか」それは、次のような原因が想定される。

●性ホルモンのアンバランス
●ストレス、睡眠不足
●貧血、胃腸病
●酒の飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎ
●食事のアンバランス
●体質的なもの(アトピー体質など)

こういった原因が、表皮層の新陳代謝をアブノーマルなものにし、フケを増産しているのである。

そして、お気づきのように、以上の原因は若ハゲの起爆剤となるものばかりである。たとえば前述の性ホルモンのアンバランス。

具体的には男性ホルモンの過剰作用である。男性ホルモンというのはもともと、発育を促す性質を持っているのだが、これが、頭の皮膚の新陳代謝に対し、必要以上に活発になるべくはたらきかけ、フケを増産させるのだ。

そして、増産された細かいフケが毛穴に入り込んで、毛の発育を阻害し、脱毛を促す可能性も考えられる。

以上の説明でおわかりのように、シャンプー、フケ、若ハゲの相互関係は次のようになる。

〈シャンプーをするとフケが出るというのはウソ〉
〈フケが出るとハゲるというのもウソ〉

しかし、

〈正しいシャンプーをしているのに、なぜかフケが目立つ〉という場合、〈ハゲの赤信号である〉というのは正しい。

フケの原因としては他に、

●シャンプー不足が細菌の繁殖を招いた
●湿疹その他の病的なもの

などがあげられる。

いずれにしろ、あまりに不自然なフケが発生した場合、とりあえずは専門医を訪れ、適切な指示を仰ぐことをお勧めする。

(続く)

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