コンブやワカメが髪にいいなんて迷信

shiraga

食品と髪の毛の関係も、マスコミ等でひんぱんにとりざたされるテーマです。

なかでも、ほぼ定説とさえなっているのが、「コンブやワカメなどの海草が黒髪を作る。どんどん食べてれば、ハゲになんかなりっこない」という説です。

たしかに、髪にはヨードが含まれており、コンブの中にも、髪の毛のツヤをよくする効果があるとみなされているヨードが、比較的多く含まれています。

また、実験動物を2群に分け、A群には肉、魚、卵などの酸性食品ばかりを与え、B群には海草、野菜、果物といったアルカリ性食品ばかりを与えて育ててみました。

その結果、A群は病気がちで、ちょっとした薬にもかぶれて毛が脱落しましたが、B群はなんの傷害も病気も起こすことなく、毛はツヤがあったのも事実です。

しかし、コンブやワカメの消化と吸収のメカニズムが完全には解明されていないという現実に照らし合わせてみても、「コンブを食べると髪の毛のツヤがよくなる」とすぐに結びつけるのは、早計です。

ヨードが不足すると、髪の毛のツヤが悪くなるのは事実ですが、過剰に供給してもツヤが余計によくなるとは、どうにも考えられないのです。

ましてや、「コンブやワカメを食べていればハゲになんかなりっこない」などというのは俗説で、定説ではありません。

おそらく、その色あいや海中でたなびく様が黒髪になんとなく似ているという素朴な発想が加味されて広まった俗説だとおもわれますが、「食べて悪いというものではないが、盲信はむしろ危険です」と申し上げておきたいと思います。

髪の成分の基本はたん白(ケラチン)ですから、ワカメやコンブをせっせと食べるより、良質のたん白質、つまり大豆や納豆、豆腐などを積極的に食べるというほうが、むしろ理にかなっています。

肉や魚もオススメできます。

ところが、ここではたと困るのは、「ハゲを促進する男性ホルモンも、肉と関係が深い」という事実です。肉を食べるということは、栄養面からはプラス要因となりますが、ホルモン説からするとマイナス要因、つまり諸刃の剣ということになります。

総合的に考えると、やはり食品が酸性に偏ると、血液中の酸度が高まって酸中毒を起こし、血液の活動力は減退して疲れやすくなります。

逆にアルカリ性になると盛んになり、皮膚機能の新陳代謝を活発にします。

ただしアルカリ性オンリーというのではなく、そこはほどよく「栄養のバランス」に気をくばるべきです。

しかし、働き盛りの男性が、食事日記などをつけて、カロリーチェック、バランスチェックをするなどというのはどだい無理な話です。

「それができるなら、苦労はしませんよ」という声も聞こえて来そうです。

ではどうするか。これについては次回のコラムでご案内したいと思います。

(続く)

管理人

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